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国会質疑
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2013年6月19日
消費者問題に関する特別委員会

○金子洋一君 民主党の金子洋一でございます。
 今日は参考人の皆さん、本当にお疲れさまでございます。どうもありがとうございます。
 与えられた時間が十五分でございますので、ちょっともう本題に早速入らせていただきます。
 まず、新経済連盟の関事務局長にお尋ねをさせていただきます。
 このプレゼンテーション資料の一番最後になります八ページの下の四角の中についてなんですけれども、特に、内閣府令で表示基準を策定するんですけれど も、ここに販売現場に詳しい専門家、特にインターネットの通販業者やインターネットでモールをやっている人々が参画した形でオープンな場で検討を行ってく れというふうに書いてあります。
 少しお話の中にもありましたし、私も実は数日前に質疑の場でパブリックコメントの取扱い方がまだ出てきていなくて遅いじゃないかということをお尋ねをさ せていただきました。そしたら、これは法律で定められたものじゃないんで出さなくてもいいんですと聞こえかねない御返事が来ましたので、それは幾ら何でも ないだろうというふうに消費者庁に申しました。
 そういったようなことを踏まえて、この一番最後の三行というのは、これは、要するにこれまでに取られてきたような作業だけでは透明性に欠けているから駄目なんだと、もっときちんとやってくれという御趣旨なんでしょうか。

○参考人(関聡司君) ありがとうございます。
 そのとおりでございまして、販売現場の専門家等の意見を踏まえないと、やはりおかしな基準になってしまうのではないかというふうに強く懸念を抱いております。
 例えば、ちょっと手元に昨年の七月二十日の第十一回食品表示一元化検討会の議事メモがあるんですが、その中をざあっと見ていきますと、消費者庁側の説明 として、例えば、インターネット通販だと思うんですけれども、容器包装であれば提供される情報というものが、インターネットの場合には必ずしも提供されな いというような説明をされています。
 これは実態としては全然違いまして、やはりインターネットの場合におきましても、容器包装に書いてあるような情報でそれが表示されているケースというの はありますので、必ずしもこういうふうに決め付けた上でその基準を考えていくというのはちょっと方向が違ってしまうんではないかということがありますの で、参加を是非すべきではないかというふうに考えております。

○金子洋一君 ありがとうございます。
 これ確認になるんですけど、これまでそのインターネット通販業者やモールの事業者というのは十分に議論の中に入ってきていなかったという御認識でしょうか。

○参考人(関聡司君) 検討会等の議論をする立場としては、参加をしていないという認識でおります。

○金子洋一君 ありがとうございました。
 続きまして、日本チェーンストア協会の井上専務理事にお尋ねをいたします。
 法律による義務化というところで、命や健康については正確にきちんと表示をする、そうでないものについては自主的にやってはどうかというふうにおっ しゃっていましたが、その場合、具体的に言うとどういう表示になるのか、そういうイメージを教えていただきたいのと、それと併せて、流通業者として、現場 の作業というか現場の努力として、どういう点に義務化が行われた後は御注意をなさるということになるんでしょうか。
 その二点、教えてください。

○参考人(井上淳君) まず、一番目の具体的なところというのは、これまた今後、その専門家の方を集めて議論がされるということになると思います。
 今直ちにこれこれがということではないんですけれども、当然食品の中には、食品の情報の中には、それを間違って情報を得て、それで食したがゆえに健康を 害してしまう、あるいは命にも直結すると、こういうものですね。こういうものについてはきちんと、やはり任意ということではなく法律できちんと義務付けて お客様に正しい情報を、それはコストを掛けてもきちんとその情報を提供していきましょうということになりますし、そうではなくて、情報を得て選択をしてい く上で、そういう情報があった方が選択の幅が広がっていくよねと、こういうものであれば、これはもちろん、それだけ取り出せば、情報があった方がいいとい うのはそのとおりなんですけれども、他の、要するに社会的なコストでありますとか、あるいはそれによってまた別の問題も生じてしまうとか、そういうものを 判断して、これはむしろ自主的な行動を促していく、政府なり国はそれをサポートしていくということが望ましいのではないかというふうに思います。
 それから、小売業者でありますけれども、これは当然お客様に対して様々な情報の提供をきちんとやっていくということ、これを日々、そのメーカーさん、あ るいは卸さんと協力しながら進めています。そういう中で、法律に定められた表示の適正化というのは、これはもう万全を期してやっているわけでありまして、 今までの法律、これは各々、三つ、法律で分かれていましたけれども、その下でも同じですし、それから、今回食品表示法に一元化されても同じでございますけ れども、仕入れの段階での確認はもちろんでありますけれども、そこから先、例えば表示の書いてある根拠についてメーカーさんに問合せをする、あるいは、特 に腐ってはいないかとか、そういう先ほどの命にもかかわってくるような話ですけれども、こういうリスクが高いものについては自社で追加的に検査をしてい く、あるいは取引を始める際に、そのメーカーさんの工場にまで行って、これがちゃんと管理されているかどうかというものも確認していくと。それから、もち ろん、今は店内で加工するということもありますので、そうした場合には、当然加工においてきちんと衛生管理をするということも当たり前ですけれども、そこ に加えて、当然表示についても専門の方々、知識を持った方々がラベリングをちゃんとするというような体制を取って、これは新しい法律であろうと、それは今 までの法律でも同じことでありますけれども、万全を期しているところでございます。

○金子洋一君 そのお話を聞いておりますと、やはり中小事業者では結構その負担が大きくなるという理解でよろしいんでしょうか。

○参考人(井上淳君) やはりそうだと思います。
 そこで、先ほど私が申し上げたのは、やはり消費者の方にとってみると、供給側の事情は関係がないわけですね。やっぱり必要な情報はきちんと入ってこな きゃいけないということですから、先ほどの説明の繰り返しですけれども、みんなでバトンをちゃんと渡せる体制をつくっていくということがやっぱり大事です し、先ほどのもちろん、命にかかわるようなものって、これは是非ともそういう体制をつくって進めていこうということになりますし、そうでないようなものは できるところから、できる企業からやっていって、そこでまた、そういうノウハウをまた中小企業の方々もそこで学んでというようなことで、任意の取組の前進 を進めていくということが望ましいのではないかというふうに思います。

○金子洋一君 ありがとうございました。
 それでは、全国消団連の河野事務局長にお尋ねをします。
 この表示の問題については、消費者の間で、いろんな物すごく細かく全部書けという方から、分かりにくいから大事なところは大きく書いてほかのは小さく書 けと、いろんな意見があると思うんですが、それだけに消費者からいろんな意見を吸い上げるというのは重要になってくるだろうとは思うんですが、そういった 消費者団体からの意見というのが今回の法案の策定において十分取り上げられてきたとお考えでしょうか。
 そしてまた、法律の中に、消費者委員会に意見を聴くという文言がありますけれども、それだけでいいとお考えでしょうか。また、ほかにこういうこともやってほしいというようなことはおありになるでしょうか。

○参考人(河野康子君) 今お尋ねにいただいたとおり、消費者団体、私は消費者団体におりますけれども、消費者団体の中にも様々な意見、主張がございま す。さらに、消費者団体に入っていない国民ですね、いわゆる消費者の様々な御意見がございます。ですから、消費者団体はある程度、今回の法案の成立過程も 了解しておりますし、ここで何が議論をされているかというのは分かっておりますので、それは意見表明がしやすい立場にあると思います。私が一番考えなけれ ばいけないかなと思っているのは、消費者団体に属さないたくさんの国民の方が実際は何を望んで、どういうふうな食品表示が日々の暮らしの中で生きてくるか と、そこにどうやったらたどり着けるかというところが、私自身の、非常に、消費者団体にいる私自身の問題意識でございます。
 ですから、そのためにどんなふうな、何というんでしょうか、限られたスペースにどうやって情報を載せて、それが受け取った側にとって分かりやすくて、あ あ、表示があって本当によかったねと言えるようなものになるのか。そのことに対しては、そうですね、この後、法律ができてから検討期間もございますので、 消費者団体というよりは国民にとってという視点で是非検討していければというふうに思っております。
 私自身は、先ほど申し上げましたように安全にかかわること、それからそのほか様々求めることに関していいますと、実行の可能性、それから正確さの担保、 それからさらに社会的コストのことを考えて、どういうところに落ち着けばいいのかということを是非御協議いただきたいというふうに思っております。

○金子洋一君 時間が余りないので駆け足になってしまいますが、最後にアラジーポットの栗山専務理事にお尋ねをいたします。
 つい先ごろ、アレルギーの方が給食を間違って食べてしまったためにすぐに亡くなってしまったという大変痛ましい事件がありましたけれども、それについてコメントがありましたら是非お願いします。

○参考人(栗山真理子君) そのことに関して、とても難しいことで、とにもかくにも悲しいことでした。私たちはそういうことがないようにこの十年間活動し てきたつもりでした。エピペンも保険適用をしていただき、ほっとしていたところにこのようなことが起きて、とても残念に思っております。
 まだ今調査をしてくださっている最中なので、何というんでしょうね、早急な答えは出ないと思いますが、まずは何よりも、食べ物で人が亡くなるということ に対しての、本当の意味でそれを理解してくださっている方々がやはりどうしても少ない。で、それを現場の先生方に理解していただくために、また対応してい ただくための制度というか、それをサポートする体制をつくってほしいなと思ったことでした。
 なかなかエピペンといっても、現場の先生に打つことを、何というんでしょうね、知っていただくことに今とても大きな時間が掛かっておりますが、それを乗 り越えて、なおかつ社会全体が、食べ物で人が亡くなる、そのことに我々大人が何ができるかということをそれぞれが真剣に考えていただけたらなと思っていま す。本当にこのようなことが二度とないように、私どももできることは努めていきたいなと思っています。
 でも、本当にこういう患者の立場の人間たちにとってはとても手の及ばないことが多々ありますので、是非いろいろな立場、特に教育委員会などや専門医の先 生方と御一緒に良い環境をつくっていっていただきたいなと思っています。その中で私たちも役割を果たしたいと思っております。

○金子洋一君 ありがとうございます。
 食べてしまわないことが一番、混入してこないことが一番いいんだろうと思いますけれども、お話を伺っていますと、済みません、無知で申し訳ないんです が、食べてしまった後でも速やかに何らかの手当てをすれば助かったというか、被害を最小限に収めることができたという理解でよろしいわけでしょうか。

○参考人(栗山真理子君) 今度の事例に絞っては申し上げられませんが、やはり食べてしまった後の対応というのもとても大事で、文部科学省が監修してくだ さって作った二〇〇八年に出ました学校でのガイドライン、それから厚労省が作った保育園でのガイドライン、それを是非皆さん、それにかかわる方たちが十分 に御理解をいただいて、一人一人のお子様にどういう対応をしたらいいのかを是非学校の中で話し合っていただきたいと思っております。

○金子洋一君 どうもありがとうございました。

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