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国会質疑
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2014年5月23日
消費者問題に関する特別委員会

○金子洋一君 お疲れさまでございます。民主党の金子洋一です。
 今日は、お三方、わざわざお越しをいただきまして、ありがとうございます。
 時間もございませんので、早速入らせていただきますが、今日は主に景表法の方ということなんですけれども、ちょっとこれ一点、磯辺参考人にお尋ねをしたいんですが、それは相談員さんの件です。
 相談員さんといえば、余り高くない時給で長時間働いておられて、しかも五年で切られてしまうことが非常に多いということで、言わば官製ワーキングプアの一典型例のような感じで非常に厳しい労働環境におられる方々だというふうに私は理解しております。
 そこで、磯辺参考人のこの相談員さんの処遇改善に関しての御意見、あるいはこういうふうに思うよというようなことがありましたら、まずお伺いできればと思います。

○参考人(磯辺浩一君) おっしゃるように、非常勤という位置付けで雇い止め等も取っている自治体もある中で、非常に頑張って皆様、消費者のための活動をされていると思いますし、相談員の方々の中には、御自身の業務だけではなくて、私どものようなNPOに参加をして、積極的にやはり消費者被害の未然防止、拡大防止を行おうということで、ここはまさしくボランティアで活動に参加していただいている方もいらっしゃると、非常に頑張っていらっしゃるというふうに思います。
 ですから、やはりまず雇い止めということをやっぱりどうやって止めていくのかということが一つ大きなポイントとしてあろうかと思います。せっかくの知見を蓄えて、事業者との交渉ができるように実務的になった時点で雇い止めということでは行政の水準も上がらないということだと思いますし、あわせて、やはり賃金、報酬といったことでも、相応の専門性をきちんと評価をして定めていくというふうなことが必要ではないかというふうに思います。

○金子洋一君 ありがとうございます。
 まさにおっしゃるとおりだなと私も思います。それで、今回の消費者安全法の方でも、きちんとした法的地位を持っていただいてばしっとできるようにするということになっておりますので、大変いいこと、いい方向に進んでいるなと思っております。
 さて、この景表法の話に入らせていただきますけれども、先ほど大門先生から、ビーフステーキなのに牛脂を注入していたと、けしからぬというお話がありました。まさにおっしゃるとおりだとは思うんですが、ただ、ビーフステーキだと言って成形肉とか牛脂を注入した肉を売ることがいけないんであって、私は、そういう一概に成形肉だからいけないというような風潮がちょっとある感じがしますけれども、それは間違っているんじゃないかなと思うんです。
 それはそれなりに存在意義があることだと思います。本当においしくて、これ、本当のビーフステーキで食べますとおなかいっぱいになるまでに一万円ぐらい掛かりますけれども、成形肉でしたら、牛脂が入っておりますのでうまい具合に脂身が強いということになりますので、うまくすれば二千円、三千円でおなかいっぱいになるということで、大変エコでもあるというふうに思っております。
 食品の加工の現場のお話を聞きますと、本当に宇宙服のような格好をなさって、髪の毛の一本もあるいはごみの一粒も落ちないようにして生産をしておられると。それだけ頑張っているのに、主にですからそういうことをなさる方というのは大企業でもないあるいは有名企業でもない方が多いわけですけれども、俺たちがこれだけ頑張っているのに、そういう大企業が社会的責任を忘れてこんな変な表示をするから困っちゃうんだよという話を私はよく聞きます。
 ということで、二瓶参考人にお尋ねをしたいと思うんですが、そういったことを踏まえて、特に、大企業はそういう能力が御自身でありますからいいんですが、中小零細企業に対してどういうふうな形で働きかけをしていただければ周知徹底ができるのかということについて、何か政府に対する御希望とか、あるいは、こういうことをやっているんだけれども、これはちょっとピント外れだぞというような御指摘があれば、是非お聞かせいただきたいんですが。

○参考人(二瓶勉君) おっしゃるとおりだと思います。
 成形肉等についても、小売業の場合であれば別な法律で規制もされておりましたので、例えば、ほかの味付けの食肉と同様に、あらかじめ処理してありますので中心部まで十分加熱してお召し上がりくださいというような表示が食衛法上義務付けられていますので、成形肉であるという旨は伝わっているわけですね。ところが、飲食店の場合は、そういうことはなかったし、十分な指導もなかったのかなと思うんです。ゆえに、自主的に情報提供、表示のガイドラインというのはやっぱり事業者自身も整備していく必要があるなというふうに思います。
 それから、事業者の皆様に周知徹底を図っていく、先ほど私も意見を述べさせてもらいましたけれども、なかなか方法がなくて、私どもが策定して運用しているこういう情報提供ガイドラインについても、私ども会員以外にもいろいろ広めていきたいというふうに考えてはいたんですが、なかなかそのルートがなかったりして、いろんな関係団体へ呼びかけてこういう説明会もやらせてもらったりしているんですけれども、いわゆる商店会の肉屋さんでなかなかおいしいコロッケやそういうものを、総菜類をたくさん作っている人気のあるお店も多いんですが、なかなか情報が届かない。
 行政の皆さんとお話しするときも、したがって、例えば私どものような食品関連の事業者団体であれば農水省のルートで日常的につながっていますけれども、会員に対しても情報はすぐ届けられますが、そうでない、会員でないところについてはなかなか伝えられない問題がありますので、例えば中小零細問わずに、何らかの形で加入している、属している組織としては環境衛生の関係とかですね、営業許可は保健所から下りるわけですから、保健所を通じて何らかのルートで食品衛生以外のことについての情報を伝えられるような方法がないかどうかというふうなことは提起したことも度々ありましたけれども、そんなようなことを行政、事業者、あるいは消費者団体含めて意見交換あるいは工夫してみてはどうかなと私は常日頃考えております。

○金子洋一君 ありがとうございます。
 今この場に消費者庁の方もおいでですので、是非とも新たなルートの一つとして、消費者庁もそういった一つの業界での知見を広める手伝いをしていただければなというふうに要望させていただきます。
 ちょっと時間的な制約がございますが、では、中川参考人にお尋ねをしたいんですが、業態や事業規模により管理体制は様々であることに応じた指針作りが必要だとおっしゃっておられます。まさにおっしゃるとおりだと思うんですが、そこの辺りを、私いつも中小零細企業のことばかり気になるんですけれども、特に中小零細企業に対してどういうことにもっと気を付けた方がいいのか、今の取組でどこが欠けているのかというようなアドバイスがありましたら、是非お願いをしたいと思います。

○参考人(中川丈久君) 私がアドバイスできるようなことはほとんどないと思いますけれども。
 一つは、恐らく今度の指針というやつの中に取り込まれると思うんですが、ベストプラクティスという、こういういい工夫がありますよ、別に義務付けるわけじゃないんだけれども、できる人はやってくださいという形で業界を少しずつ底上げしていくという非常にソフトな方法なんですけれども、そういう方法は一つあり得るかなと思います。
 それから、これは中小企業、どんな業種でもそうなんですけれども、やはり自分とは違う部署がやるべきことをやっているというふうに前提にしない。もう非常に当たり前のことなんですけれども、お互いに注意し合うということがやはり出発点でありまして、視点が違うと気付くことございますので。
 余り大したことではございませんが、申し上げられませんが、そのぐらいがやっぱり出発点かなというふうに思います。

○金子洋一君 どうもありがとうございました。

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